海上自衛隊日記 2 「想像を絶する訓練」
画像出典:横須賀教育隊公式引用
こんにちは「とっきー」です。
「右向け右」と命令されれば、「直れ‼️」の命令が無い限り、一日中でも右を向いたままなのが「自衛官」です。
実際に「分隊点検」の時には、3時間近く「きおつけ」の状態で、ほぼ直立不動の体制のままいました。
そんなロボットの様な「自衛官」を育てるのが「教育隊」と言う組織です。
横須賀教育隊入隊
全国に教育隊は「呉教育隊」「佐世保教育隊」「舞鶴教育隊」「横須賀教育隊」の四箇所有ります。岡山県出身の私は、本来なら「呉教育隊」ですが、秋に入隊した為、人数がそれほど多くなかったので、全員が「横須賀教育隊」に集められました。
逆に、新卒が多い「春っ子」と呼ばれる4月に入隊する隊員は、非常に人数が多いので、4箇所に分散されます。
画像出典:横須賀教育隊公式引用
地獄の一丁目
今まで呑気に暮らしてきた若者が、まるで違う世界に放り込まれます。まず第一に、染めた髪や長髪の髪を「丸刈り」にされます。私も人生初の「丸刈り」を経験しました。まるで「高校球児」でした。そのあと、ケツの穴まで診断される屈辱を味わいます。
朝の6時に起床。1分以内に布団を畳み、服を着て整列。布団や服が乱れていれば何度でやり直します。部隊では「連帯責任」がとても重要視されます。故に、10人程度の班に分かれて常に行動しますが、一人でも注意される事が有れば、全て「連帯責任」になります。
ですから、朝の整列をなんと昼まで、何度でも繰り返します。寝ては起き、起きては寝るの繰り返し。全員が1分以内に整列できるまで、ほぼ入隊から3日間は、これの繰り返しです。
全く自由の無い生活
一日のスケジュールで、自由な時間はほぼありません。各訓練の合間に10分程の休憩が有りますが、「5分前の精神」と言う言葉を叩き込まれ、最初から休憩は5分程度。トイレに行ったらおしまいです。5時から7時くらいまで、自由時間になってますが、夕食、お風呂、洗濯、雑用などをこなしていると、他に何も出来ません。正に刑務所と同じですね。
反復練習の繰り返し
入隊から2週間程は、毎日、朝から晩まで基礎訓練の繰り返しです。「整列」「右向け右」「前にならえ」「駆け足」
こんな事を、一日中やります。本当にもう「気が狂いそう!」でした。一人でも遅れると、全員で「腕立て伏せ30回!」の号令です。
カズを全員で数えながらやりますが、ここで一人でも遅れたら、「最初からやり直し‼️」の号令です。いつまでも終わりません。
連帯責任
実は、これはできない事をワザと、教官がしているのです。出来ないと分かっている事を、無理矢理強制して、罰を隊員に与えるのです。
何度も何度も、「連帯責任」「連帯責任」と言う言葉を、身をもって経験させて、「軍隊」の規律を潜在意識に刷り込んでいくのです。
そうやって、集団で行動できる「軍隊」が完成していくのです。
次回は「実弾射撃訓練ほか」です。
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