京都旅行14(歴史紹介)琵琶湖疎水の物語
画像出典:琵琶湖疏水船公式サイト引用
昨年、67年ぶりに、琵琶湖疏水船が観光船事業として、復活致しました。
画像出典:琵琶湖疏水船公式サイト引用
予約が必要ですが、こちらが、現在の運行ルートになります。
(南禅寺水路閣)
南禅寺に観光に行くと、お寺の境内の中を大きなレンガ造りの建物が、通っています。ご覧になられた方も多いのでは、ないでしょうか。これ、なんだかわかりますか？これは、明治に建設された、琵琶湖疏水事業の一部です。琵琶湖疏水事業には、あの西郷隆盛の長男、菊次郎も京都市長として、辣腕を振るいました。
画像出典:京都観光ナビ公式サイト引用
明治維新の後、都が京都から東京に移り、それに伴い多くの人が移動しました。京都では、急激な人口減少が起こり、色々な分野で衰退が起こりました。この為、琵琶湖の水を利用した多くの事業計画を手がけ、京都の復興に努めました。それが、この琵琶湖疏水事業です。
画像出典:琵琶湖疏水船公式サイト引用
お隣の琵琶湖から水を引き、そこに船を走らせ、人や物資を運搬する。また、飲み水や灌漑用水にも利用され、後には発電も行いました。しかし、それを行うに当たって、当時、莫大な資金が必要となりました。そこで、誰もが知っている、明治維新の立役者、西郷のネームバリューが必要となったのです。菊次郎が京都市長に就任した事で、多くの寄付金も集まり、なんとか資金計画も軌道にのりました。
画像出典:京都観光ナビ公式サイト引用
ちょうど、京都市動物園から、南禅寺方面に歩いて行くと、この様なレールをご覧になった事は有りませんか？これ、なんだと思います？ここに、電車が通っていた訳ではありません。ここを通っていたのは、船です。そう、あの水の上を走る船なんです。
画像出典:琵琶湖疏水船公式サイト引用
はるばる、琵琶湖より、この様な水路を通ってきた船は、山科を過ぎて蹴上に差し掛かると、勾配が出てきます。当然、水は高き所から低き所へと流れるので、動力のない高瀬舟などは、前へ進む事は出来ません。そこで考えられたのが、インクラインです。
画像出典:琵琶湖疏水船公式サイト引用
船は、この様な形で、勾配を抜けていきました。今、残っているレールは、この名残りなのです。
画像出典:琵琶湖疏水船公式サイト引用
その後、琵琶湖疏水船は、電車等の交通機関の発達により、活躍の場を奪われ、1951年にその役目を終えました。そして昨年、67年ぶりに疏水船は復活しました。
さあ、あなたも、あのトンネルの向こう側へ、行って見ましょう！
画像出典:琵琶湖疏水船公式サイト引用
なお、このブログは、小さな字が見えにくい方や、揺れる移動中の電車内でも読み易い様に、あえて大きな字で表記しております。
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