東日本大震災で活躍した救助の技「全国消防救助技術大会」
こんにちは「とっきー」です。
東日本大震災の映像から始まる、仙台市消防局制作のこの動画を、まず見て下さい。
こちらは、「全国消防救助技術大会PR」の動画になります。年に一度、毎日の訓練で磨かれた救助技術の技を競い合い、高め合う大会が開催されます。
レスキュー隊が、この様に日頃の訓練を積み重ね、全国の隊員が集結する機会があったればこそ、東日本大震災の予想もしない災害にあっても、その技術が如何なく発揮されたのです。
今回は皆さんに、日頃から接する機会の少ない、消防隊員の方々に対する理解を深めてもらう目的で、「全国消防救助技術大会」のレポートをいたします。
全国消防救助技術岡山県大会
大会概要
(目的)
この大会は消防職員が火災またはその他の災害に際して、迅速かつ的確に人命を救出し得る技術及び体力を鍛錬し、もって消防が任務とする救助活動の完遂を期することを目的とする。
実施種目及び概要
実施種目は2つの基礎訓練と5つの連携訓練からなります。次にその詳細を説明します。
1基礎訓練
①ロープブリッジ渡過
水平に展張した渡過ロープのスタート地点から折り返し地点までの往復40メートルの間を、往路はセーラー渡過、復路はモンキー渡過し、その安全性と所要時間を評価する。
②はしご登はん
塔前5メートルからスタートし、自己確保の結索を行った後、垂直梯子を15メートル登はんし、その安全性確実性と合わせて所要時間を評価する。
2連携訓練
①ロープ応用登はん
登はん者が塔前2メートルからスタートし、補助者と協力して地上高15メートルの到達先までフットロックで登はんし、その確実性と所要時間を評価する。
②障害突破
5人(補助者を含む)1組で4人がスタート地点からゴール地点に至る経路に設けた五箇所の障害を、互いに協力して全員が突破するまでの、安全性確実性と合わせて所要時間を評価する。
③ロープブリッジ救出
4人(要救助者を含む) 1組で設定された渡過ロープにより、対面する塔上に進入し、要救助者を救出後、脱出するまでの行動過程の、安全性確実性と合わせて所要時間を評価する。
④ほふく救出
3人(要救助者を含む) 1組で2人が塔後方10メートルの位置からスタートし、空気呼吸器を装着して確保ロープ及び小綱を両足首に結索した後、8メートルの煙道を検索して、要救助者を屋外に救出し、2人が協力して要救助者を安全地帯(スタート地点)に搬送するまでの、安全性確実性と合わせて所要時間を評価する。
⑤引き上げ救助
5人(要救助者を含む) 1組で2人が空気呼吸器を着装してスタート地点(塔上)より塔下にいたり、検索後、要救助者を抱きかかえ搬送により救出し、他の2人と協力して塔上へ引き上げ、救助及び脱出するまでの安全性確実性と合わせて所要時間を評価する。
以上の項目を競い合う大会が、6月12日に岡山県で行われました。
第48回全国消防救助技術大会が令和元年8月25日(日) 9時より岡山県にて開催されます。
子供達は、夏休み中ですので、一度機会を作って、見学されては如何でしょうか。
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