最高級のおもてなし「京都 迎賓館」匠の技の集大成
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こんにちは「とっきー」です。
東京にある洋風の迎賓館赤坂離宮とは異なり、現代和風の京都迎賓館を今回は、ご紹介致します。
現在、京都迎賓館は、一般公開されています。ただし、入場日と入場人数に制限が有りますので、事前に調べてからご来場ください。尚、入場に際して、入場料金が必要になりますので、ご注意下さい。
京都迎賓館
京都迎賓館は、外国からの賓客をお迎えする為に、平成17年(2005年)4月に京都御苑の中、京都御所のすぐ隣に建てられました。平屋建て現代和風建築様式です。
傷のつかない床材
日本人と違い、建物内でも靴を履いたままの、外国からのお客様に対応する為、ブーツやハイヒールで歩いても、欅材の床に傷一つつかない、特殊な加工が施されています。
聚楽の間
迎賓館に招待されたゲストの控え室です。釘を一切使わない、伝統技法で仕上げられた安楽椅子は、京都西陣織の布地が用いられています。竹細工の花かごは、人間国宝「早川尚古齋」作です。
夕映の間
大臣会合などに使用される夕映の間は、愛宕山に沈む夕日を表す「愛宕夕照」。比叡山を照らす月を表す「比叡月映」。この二つの壁面装飾から、「夕映の間」と呼ばれています。
飾り台「山紫水明」は、蒔絵や螺鈿細工で仕上げられた、人間国宝「北村昭斎」の作です。
藤の間「麗花」
藤の間は、洋食の晩餐会の会場として使用されます。藤の間には、初夏に美しい藤の花が、織物で仕上げられています。400色の糸を使い、複数の職人が7ヶ月かかって、織り上げた逸品です。藤の花の花言葉は「歓迎」です。まさに、迎賓館のお客様を、おもてなししたいと言う思いが、感じられます。
截金細工「響流光韻」
こちらは、藤の間の能舞台の扉に施されている、截金細工です。截金細工とは、仏像などに施されれる細工で、薄く伸ばした金箔を、繊細に切り、糸にように貼り付けていく細工です。こうする事により、長い年月が経っても色褪せず、筆で書いた物と違い、消える事が無いのです。
人間国宝の江里佐代子さんが、3年がかりで製作しました。
晩餐会場「桐の間」
全く継ぎ目のない、総長さ12mもある、総漆塗の長い座卓には、一度に24人ものお客様が、日本料理を楽しむ事が出来ます。また、正座に慣れていない、外国のお客様の為に、掘りごたつ式になっています。
幅50㎝長さ12mの天井
通常の天井板は、長くても4m程です。幅が50㎝も有り、12mの長さで、節も無く、曲がりも無い杉を探す事は困難です。樹齢300年以上の杉は、一本数千万円もかかるそうです。一年乾燥させた後、製材して節でもあれば、最初からやり直しだそうです。
廊橋と和船
廊橋は、東西の建物をつなぐ橋で、廊橋の天井は、船底を逆さにした様な形の「船底天井」です。
和船は外国のお客様に、日本の貴族文化「舟遊び」を楽しんでもらう為のものです。
皆さんも是非一度、京都迎賓館を訪れ、日本の匠の技を実際に見てください。尚、お時間の取れない皆様のために、動画を制作致しましたので、どうぞ次回、御視聴くださいませ。
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