とっきー&なっきー「旅の思い出日誌」

YouTubeとっきー&なっきーの「旅の思い出日誌」チャンネル登録お願いします。

京都旅行10(歴史紹介)祇王寺の物語

京都に、嵯峨野と呼ばれる場所が有ります。そこに、平家物語にも登場する、祇王寺がひっそりと建っています。当時、絶大な権力を手中に治めていた、平清盛と、白拍子の祇王との儚い物語がありました。

f:id:slab822say654:20190316105747j:image

画像出典:祇王寺公式サイトより引用

http://www.giouji.or.jp/

いつの世も、男と言うものは、移り気なものです。特に権力者ともなると、世界や文化を問わず、「英雄色を好む」と言う言葉で片付けられてしまうものです。まあ要するに、男はいつの世も「浮気性」。

f:id:slab822say654:20190316110537j:image

画像出典:祇王寺公式サイトより引用

http://www.giouji.or.jp/

 

「平家にあらずんば、人にあらず」などと言われていた時代、平清盛公は、まさに並ぶ者も居ない程、栄華を満喫しておりました。当時、都で評判の白拍子(遊女)である、祇王を見染め、いつも側に置く寵愛ぶりでした。そのおかげで、祇王の妹の祇女や、母親のとぢも、大層裕福な暮らしをしておりました。

 

その後、三年ほど経過したある日、清盛の元に一人の白拍子が訪ねて参りました。名前を仏御前と言い、京の都で評判の白拍子です。最初、清盛は相手にせず、追い返す様に命令しておりました。しかし、側にいた祇王が、同じ白拍子の事、せっかく訪ねて来たものを、むげに追い返すのは、可愛そうです。どうぞ、一目だけでも会ってやって下さいと、清盛に懇願しました。清盛は、寵愛する祇王の言葉にしたがい、仏御前に会うことにしました。

 

当時、16歳の仏御前は評判通りの美しさで、清盛も一目見るなり、大層気に入りました。欲しい物は、何でもすぐに手に入れる清盛の事、仏御前にこれから側に居る様に命じます。しかし仏御前は、「祇王さまの懇願で清盛公に会うことが出来たのに、この上、側に居るのは祇王さまに対して申し訳ない」と申し上げました。清盛は既に、仏御前に心変わりをしており、「ならば祇王を追い出そう」と言い、祇王に対して、すぐに屋敷より出て行く様に命じます。

 

祇王もいつか、この様な日が来ると覚悟はしておりましたが、この様に急に蟄居を命じられ、大層お悲しみになって、屋敷を出て行かれました。その折に襖に歌を書き付けました。

 

「萌え出づるも  枯るるも  同じ野辺の草  いづれか秋に  あはではつべき」

(春に草木が芽吹く様に、清盛に愛され栄える仏御前も、清盛に捨てられる私も、所詮は同じ野の草の白拍子。どれも秋になって果てる様に、誰が清盛に飽きられないで、終わる事が有るだろうか)

f:id:slab822say654:20190316115321j:image

画像出典:祇王寺公式サイトより引用

http://www.giouji.or.jp/

当時の嵯峨野は、とても寂しい場所で、高貴な方の風葬などを行う所でした。その様な所にひっそりと、粗末な庵を建て、祇王と妹の祇女、そして母親のとぢが尼となり、念仏を唱えて暮らしておりました。ある日の夜中に、その庵を訪ねる者がおりました。それは、仏御前でした。

 

仏御前は、祇王の襖に残した歌を読み、誠にその通りだと思いました。心変わりの激しい清盛の事、いずれ自分も疎んじられ、屋敷から追い出される日が来るであろうと。

 

その後、四人はこの庵で極楽往生を願い、念仏を唱える日々を送り、その一生を終えたのでした。

 

時の権力者から、打ち捨てられた女性たち。彼女らの、儚くも清らかな思いが、この祇王寺には受け継がれているのですね。

 

ワンポイントアドバイス

お念仏とは

「南無阿弥陀仏」

お題目とは

「南無妙法蓮華経」

南無とは、帰依しますの意味です。

つまり、阿弥陀様に帰依します

もしくは、法華経に帰依します

の意味です。

 

↓↓その他の歴史紹介へは、下の枠内の記事をクリック↓↓

 

www.herumusuree.work

www.herumusuree.work

www.herumusuree.work

www.herumusuree.work

f:id:slab822say654:20190413111157j:plain 京都観光へは、こちらからどうぞ

f:id:slab822say654:20190413111320j:plain城崎温泉へは、こちらからどうぞ

f:id:slab822say654:20190413111251j:plain姫路観光へは、こちらからどうぞ

f:id:slab822say654:20190430121018j:plain岡山観光へは、こちらからどうぞ

 

 

全国14店舗!全国最大級・最安値の着物レンタル【きものレンタルwargo】