とっきー&なっきー「旅の思い出日誌」

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実は、よく知らなかった「消防」の現場

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こんにち「とっきー」です。

今回は、色々と取材をして、初めて分かった消防の現状と、私達の認識のズレ。そして、今後注意して行きたい事などを記事にしました。

 

救急車に対して、配慮の足りない私達

いきなりこんな事を書くと、お叱りを受けそうですが、現実です。

救急車で搬送業務に当たっておられる、現場の職員にお伺いすると、このような答えが返ってきました。「消防自動車の場合は、サイレンの音が大きいこともあり、皆さんよく道を譲ってくださいます。」

「しかし救急車の場合は、消防車に比べて、サイレンの音がそれほど大きいわけでもなく、なかなか道を譲ってくださらないドライバーの方や、一緒になって併走するドライバーの方が多いのが現状です。」

正直、びっくりするような話に、驚きました。

 

消防現場の実情

消防と言う言葉は知っていますが、その内容はと言うと、実は、詳しく知らないのが現状です。

おそらく、皆さんもそうではないでしょうか。

消防署と言うと、私はすぐに火を消すイメージです。消防署の職員が三交代位で消防署に詰め、24時間体制で火事の現場に向かう、そのようなイメージでした。

しかし現実には、火災の現場はそれほど多くはなく、実際に多く出動するのは、救急搬送業務です。

さらにもっと言えば、消防署の1番の仕事は火を消すことではなく、予防業務にあるのです。

私の会社でも、時々消防署から連絡があります。社内で防火管理責任者を置き、消防署の職員の方が時には、点検で来られ、防火指導をして帰られます。これが、消防署のメイン業務です。

つまり、火を消す仕事ではなく、火事を起こさない指導が消防の役割でした。このように書くと、「なんだわかっているよ」と言う言葉が聞こえてきそうですが、実際には深く認識していないのが私たちです。

 

実は手当は安い

消防署と聞くと、命をかけて火災を消したり、救急車においては、患者さんの搬送に、全神経を集中して気を使いながら、スピードを出して車を走らせる、大変な業務です。そのため、それに見合うだけの手当てが付いていると思いがちですが、実はそうでもありません。これは各地方自治体により異なりますが、救急車における搬送業務の場合、1度の搬送でつく手当ては200円程度です。火災現場においては、1出動あたり300〜400円程度です。しかも基本給も、地方公務員の給料と何ら変わりありません。

驚きですよね。

 

消防隊員の一日

実際の消防隊員の1日について、簡単に書いてみると、このようになります。

朝8時半、朝礼、宿直交代業務。

午前中、事務業務、予防業務、機材点検業務。

午後は、予防業務とトレーニング等の訓練業務。

勤務体系としては、自治体にもより異なりますが、異なる3つの勤務体系に分かれているようです。

その中でも多くを占めるのが、消防隊員の場合、24時間勤務の次の日が非番、その次の日が休みと言うような勤務体系です。つまり1日行って、2日休みと言う感じでしょうか。この勤務体系を永遠と繰り返すようです。一見激務に見える消防業務ですが、実際には離職率は高くはありません。つまり、多くの消防隊員は、他の職種に比べ、満足度は高いのではないでしょうか。

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消防白書によると

現在の総出火件数は、全国で約37,000件です。

救急搬送業務においては、出動件数は全国で6,300,000件にも上ります。

東京消防では、救急搬送された患者さんの中で、即受診が必要と判断された方は、約10%です。つまり、残りの90%の方は、病院側では、即受診は必要ないとの判断でした。

救急車を、タクシー代わりに使うなど、その適正使用も大きな課題です。

 

まとめ

どうですか皆さん、消防隊員の現場としては、激務の割には、普通の給料で働き、しかし誇りを持って、現状に満足されています。また、業務の大半は予防であり、その次を占める救急車による搬送業務は、多くの課題があります。それは、利用する我々一人ひとりの、モラルの問題ですね。

また、救急車を呼ぶか判断に迷う時は、#7119に電話しましょう。

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