海上自衛隊日記 4 「 地獄のカッター訓練‼️」
画像出典:横須賀教育隊公式引用
こんにちは「とっきー」です。
海上自衛隊のみ行われる訓練に「カッター訓練」があります。カッターと言えば、小学校の時、海の学校とかに行って、みんなで楽しく船を漕いだ記憶があります。
イエイエ!
そんな楽しい訓練じゃ有りません‼️
地獄のカッター訓練
ほぼ毎日、行われる「水泳訓練」と並ぶ2大訓練に「地獄のカッター訓練」があります。
写真で見ても分かる通り、限界まで体を仰け反らせ、起き上がり、また漕ぐ。これを延々と繰り返します。そして、各班ごとに競うのです。
これを毎日やるとどうなるか、想像してください‼️
そうです、まず手の皮が、ズルズルに剥けます。剥けた手の皮の上からテーピングをしますが、一日の訓練が終わる頃には、テーピングもズルズルになっています。手は常に血だらけです。更に、お尻の皮も同じ状態です。
正に、一番嫌になる訓練でしたね。
画像出典:横須賀教育隊公式引用
消火訓練
これは最早、消防隊と同じ訓練です。
何故なら、出航した海の上では、火災が起こっても、消防隊は駆けつけてくれないからです。
海上自衛隊で重視される訓練には、船の事故の際、救助を待つのではなく、自分達で事態を打開する事を要求されます。
実際に、実物大の船内模型があり、大量の油が撒かれています。そこに火を点け、消防隊と同じ装備で消火活動を行います。私は、この訓練を通して、火災の際は、床から50センチ上には空気が無い事を始めて知りました。艦内火災においては、這いつくばって消火活動をしないと、空気の無い世界で直ぐに呼吸困難になり、死に至ります。失敗の許されない真剣勝負の訓練です。
画像出典:横須賀教育隊公式引用
その他にも、船体にダメージを受けた想定で、水の流入を止める訓練を何度も行います。見ての通り、物凄い水の量なので、訓練事態も命がけでで行いました。
画像出典:横須賀教育隊公式引用
行軍訓練
日々、5キロ以上の距離を訓練として走ります。放課後や休日にも、自己訓練として走ります。ですから、毎日10〜20㎞くらいは走ってました。更にキツイのが、陸警靴と呼ばれる、足首も曲がらない様なゴツいブーツを履き、5キロくらいあるライフルを胸の前に持ち、走る訓練です。銃を持っては、とても走りにくいです。腕は怠いし、靴は足首が曲がらないので、更に走りにくい。ヘルメットは重いし、最悪です。
その後、鍛えられたに肉体を持って、「30キロ行軍訓練」を行います。重装備と呼ばれる戦闘時と同じ装備をして、30キロの道のりを歩いたり走ったりします。この重装備の重いこと、重いこと!
次回は「心理適正検査」です。この検査で自分達の進むべき将来が決められてしまいます‼️
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